さんさんグリーン・コミュニティカフェ開店から2ヶ月 今後の展開とは!新免修さんへの一問一答
6月8日(土)、さんさんグリーン・コミュニティカフェ(大阪府枚方市)は、開店から2ヶ月を迎えます。筆者は3日(水)に訪問し、ワンコインランチを楽しんだ後、さんさんグリーンの未来について職員の新免修さんを取材しました。
さんさんグリーン、8月に本格始動!
さんさんグリーン(就労継続支援B型事業所)は、8月の開所を予定しています。現在、新免さんをはじめ、さんさん山城の元職員と元利用者23名は「医療法人みどり会」が運営する就労継続支援B型事業所に所属し、有料老人ホームみどりの館 1階でコミュニティカフェを運営しています。
新免修さんへの一問一答
―開店おめでとうございます。客足はいかがでしょうか。
さんさん山城時代の常連さんをはじめ、地元・枚方のお客様にも連日たくさんご来店いただいております。新規のお客様も日に日に増えており、ありがたい限りです。
―店内は高級感が漂っていますが、ランチの価格はワンコインで据え置きなのですね。
地域住民など多くの方に集まっていただくことが大切ですので、頑張って(笑)、500円で提供し続けます。こうして再出発できたのも多くの方のご支援があってのことだと思っています。今後もコミュニティカフェを拠点に、地域住民、市民団体、福祉関係者、地元企業、ろう者、手話関係者など、関係人口をもっと増やして、活動の幅を広げたいです。
―今年の「茶摘みの集い」も盛況だったようですね。
職員と利用者が昨年と比較して減りましたので運営は大変でした(笑) でも、ボランティアは昨年よりも多かったので、なんとか期間内ですべての茶葉を摘みきることができました。中村病院グループの医療関係者やご家族の方々もたくさんお越しくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
―先日は立命館宇治高等学校と連携し、生徒がさんさんグリーンのゆずを使った「ゆずスカッシュ」を販売していました。新天地での地域連携はどう進展していくでしょうか。
事業所の本拠地は大阪府枚方市、田畑や茶園など農地は京都府京田辺市と、2つの府と市をまたいでいますので、今後さらに各方面との連携が広がることを期待しています。
また、中村病院をはじめとする「医療法人みどり会」と、その姉妹法人である「社会福祉法人松樹会」は、全部で15施設、30近い事業を展開し、職員も約900人いる大きな組織です。茶摘みの他にも、芋掘り体験や抹茶菓子づくり体験など、さんさんグリーンならではの交流の場を、法人関係者や地域のみなさんに提供し、さんさんグリーンに関係するみんなが笑顔になれるような事業所になれば嬉しいです。
―濃厚な宇治抹茶の菓子製造は、いつ始まりそうでしょうか。
カフェをオープンしてまだ2ヵ月、また、今は8月のさんさんグリーン立ち上げ準備に追われているので、もう少し落ち着いたら製造を開始する予定です。すでに保健所からも菓子製造業許可の認可はいただいているので、いつでも開始できる状態にはあります。「京甘利 七味」と「手摘み宇治抹茶 燦燦」はコミュニティカフェでお買い求めいただけますよ。
将来的には加工設備を充実させ、京野菜を使った佃煮などの商品開発にも力を入れていきたいです。
編集後記
店内は地域住民などで賑わい、この日のランチは13:00過ぎには完売しました(これでも遅い方だそうです)。地域に愛される交流拠点からどんな連携が生まれるか楽しみです。
今後もさんさんグリーン産の手摘み宇治抹茶を裏千家の教授が点てる「特別呈茶の日」や「さんさんゴーゴーカレーの日」は毎月1回開催されるそう。第一言語が手話の、多様な人が調和する特別な空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
アクセス
コミュニティカフェは、有料老人ホームみどりの館1階で、平日11:00から営業しています。※完売し次第終了。
〒573-0152 大阪府枚方市藤阪中町3-20 みどりの館1階
JA学研都市線 長尾駅から徒歩10分
京阪バス藤阪中町