国民・西岡氏、農福連携に係る2つのマッチング支援を訴え
2月20日(木)、衆議院 予算委員会で国民民主党・西岡義高氏はイタリアでの元麻薬常習者の立ち直り支援の事例を取り上げ、障がい者だけでなく、犯罪をした者などの立ち直り支援、居場所のない若者の社会参画支援、高齢者の生きがいづくりなど、対象を広げていける可能性がある取組だと指摘。その上で、(1)政府による農福連携の取組状況や今度どのように広げていくのかというビジョン、(2)農業と福祉のより良いマッチング支援のための具体的な取組、(3)市場とのマッチングの取組、ノウフク商品の付加価値を高める取組について質問しました。
江藤拓農林水産大臣は、(1)について「あらゆる社会の中で支援を求めている人が農業の現場に参画することは非常に大事なこと」だと述べた上で、取組主体数が4年間で3,062件増え2023年度末で7,179件になったこと、食料・農業・農村基本法の改正法にも農福連携の理念を盛り込んだことに触れ、多様な人の農林水産分野での活躍に期待と支援をしていくと強調しました。
前島明成農村振興局長は、(2)について地域事情に精通した市町村やJA、地域協議会などが協力した地域単位でのマッチングの仕組みが重要だと指摘し、これらが参画する地域協議会の取組の拡大を推進するほか、農福連携技術支援者の育成に力を入れると述べました。また、(3)については消費者の認知度向上と販路拡大が重要だとの認識を示し、「ノウフクJAS」普及によるブランド化の推進、商品開発やパッケージ改良に係る支援、商談会の開催など支援を行っていると答えました。また、企業や消費者の認知度向上に向けては「ノウフクの日」制定を通じ、全国43ヶ所での関連イベントを関係各省と連携して開催したと報告しました。
西岡氏は「来年度予算は減らされているようだが、我が国が抱えているいくつかの課題を複合的に解決していく取組なので、より一層の拡大を進めてほしい」と結びました。
委員会の模様は、YouTubeチャンネル「THE PAGE」や衆議院インターネット審議中継などで視聴できます。
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参議院インターネット審議中継では、3:13:50からが西岡氏の質疑の該当部分です。