国民・長友氏、賃上げは工賃も!農水省にも福福連携の推進を求める
2月27日、衆議院 予算委員会で国民民主党・長友慎治氏は、「 今国会は『賃上げ』が大きなテーマであり、障がい者の就労支援施設、例えば『就労継続支援B型』の皆さんの工賃UP、つまり賃上げも同じように実現されるべき」(国民民主党ホームページより)だと指摘。その上で、就労継続支援B型における工賃向上のための「福福連携」に関して質疑を行いました。
福福連携とは、質の高い介護サービスを安定的に提供していく必要がある高齢者施設(福祉)と、障害のある方の就業機会の確保や収入の増加等を目指す障害者就労施設(福祉)が連携し、それぞれの課題解決につなげる取り組みです。具体的には高齢者施設と障害者就労施設がシーツ交換や施設の清掃といった作業の請負契約を結び、障害のある方に業務を行ってもらうもの(石川県『はじめての福福連携ガイド』より)
厚生労働大臣の加藤勝信氏は福福連携に関し政府の見解を尋ねる質問に対して冒頭「次期障害福祉サービス等報酬改定に向けて、収支の状況や昨今の物価高騰を踏まえながら必要な改訂を行なっていく」と答弁しました。
長友氏の「フードバンクが、『食品ロス削減及びフードバンク支援緊急対策事業』の『フードバンク活動団体の食品受入能力向上支援事業』を活用し、就労支援事業所に仕分け作業や、配達業務を依頼したいと考えていますが、このような『福福連携』の推進を農林水産省も積極的に行ってはどうか」(国民民主党ホームページより)という提案に対し、農林水産大臣の野村哲郎氏は「『福福連携』したフードバンク活動についても令和4年度の補正予算で計上してあり活用できる。現場の声をよく伺いながら農林水産省としても推進していきたい」と述べ、具体的には「フードバンクにおける食品の受け入れ、提供の拡大に必要となるものの賃借料、あるいは配送費を支援していく。3月7日までフードバンクからの申請を受け付けている」と答えました。
「農林水産省フードバンク活動団体の食品受入能力向上支援事業」について詳しく(公益財団法人流通経済研究所ホームページ)
質問概要は、国民民主党ホームページからご覧いただけます。
委員会の模様は、石垣のりこ氏のYouTubeチャンネルや衆議院インターネット審議中継などで視聴できます。
衆議院インターネット審議中継では、3:45:11からが長友氏の質疑です。