『生活教育』(発行:日本生活教育連盟)2023年6月号で鹿児島県大崎町の竹でつながる新たな農福連携コミュニティを紹介
日本生活教育連盟が発行する広報誌『生活教育』2023年6月号の「ホットな現場から考える」で、田中力(つとむ)さん(慶應義塾大学政策・メディア研究科非常勤研究員、大崎町役場地域おこし研究員)が紹介されました。
放置竹林を再利用!竹炭製造を通じたコミュニティーモデル構築を目指す
大隅半島の中心に位置する鹿児島県大崎町。放置竹林を再利用する「農福商連携」の実証実験を進めており、田中さんは町地域おこし研究員として中心的役割を果たしています。同町約400haの竹林は大半が放置状態。集落のお年寄りや近隣にある障がい者福祉施設の利用者らが、倒れた枯れ竹を等間隔に切って運び出し、ステンレス製のかまで燃やします。1回の焼成でできる竹炭は20〜30kgです。竹炭は植物の成長に必要なミネラルが豊富で土壌改良剤に向いています。
製造した竹炭を地域の障がい者福祉施設のさつまいも畑に一部使用してもらうなど連携を強化。「地域住民が担う竹炭製造を通じて行政や福祉団体、企業が支援するコミュニティーモデルを作りたい」と意欲を見せています。
関連情報
田中力さん
地域おこし研究員ホームページ
東京都江東区出身。2007年3月広島大学 工学部第四類 地球環境工学課程を卒業。大学では、リモートセンシングによる藻場・サンゴ礁の底質マッピング手法について研究。2007年4月広島県庁に入庁。県庁では、環境政策課、循環型社会課、環境県民総務課、産業廃棄物対策課などを経験。環境政策課では、里山の未利用材をバイオマス燃料として地域内で活用するための仕組みづくりを担当。各地の地域コミュニティと関わる中で、人口減少下における地域コミュニティのあり方、竹材の利用促進、障害者や高齢者の働く機会の創出に関心を持つ。2022年4月慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程に入学。「資源リサイクル率14回日本一の町」大崎町の地域おこし研究員(政策研究員)に就任。
日本生活教育連盟は、1948年に発足した教育に関する研究を行う民間研究団体です。
https://373news.com/_news/storyid/169874
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20230402/5050022483.html