「誰も見たことがない農福連携の形を」都城三股農福連携協議会 岡元一徳さんの挑戦
都城三股農福連携協議会のYouTubeチャンネルでは、JNN九州・沖縄ドキュメンタリー番組「ムーブ」2019年11月放送の「笑顔が咲く畑 ~人生を見つめる時間~」が公開されています。
番組では、2017年に設立された都城三股農福連携協議会の発起人である岡元一徳さんに密着。認知症高齢者に農業を通して生きがいを取り戻してもらう活動が記録されており、新たな農福連携のモデルを示しています。
2019年第21回
制作:MRT宮崎放送
ディレクター:濱田 紘仁2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると言われる中、宮崎県都城市にある協議会が発足した。その名も「都城三股農福連携協議会」。
「農福連携」は主に、障害者などが農業を通して社会参画を実現しようという取り組み。しかし、この「都城三股農福連携協議会」は、障害者ではなく認知症患者に農業に参加してもらい、自信や生きがいを取り戻してもらおうと取り組んでいる。
この「都城三股農福連携協議会」の発起人は、都城市で農業を営む兄の岡元一徳(おかもと・かずのり)さん(47歳)と、弟の孝仁(たかひと)さん(45歳)。50年以上農業を営んできた母親がアルツハイマー型認知症を発症したことをきっかけに、農業と認知症を組み合わせることを思いついた。
協議会では、認知症など精神疾患の専門病院の敷地に小さな畑を作り、入院患者たちと一緒に農作業を行っている。農業が盛んな都城市の高齢者の多くは、農業に携わって生きてきた。病院内では感情を表に出さない患者たちも、我先に畑へと出てくる。数週間前のことは忘れていても、何故か畑で学んできたことは覚えているのだ。野菜や花だけではなく、認知症患者の笑顔も生み出す畑の2年間の記録。RKBオンラインより
参考
農の医療的・福祉的活用による新たな農福連携宮崎県都城市は、全国有数の農業振興地域であり、独自の地域課題が存在します。高齢農業者から広がる地域の福祉課題は、農業分野に留まらず、医療・介護の領域へと連鎖し、その歪みは複合的な課題となり、顕在化してきました。 ノウフクWEB
※2021年11月に岡元一徳さんに寄稿していただいた記事です。