大阪・関西万博の食品関連調達コード案に「ノウフクJAS」載る
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、10月5日に第6回持続可能な調達ワーキンググループを開催し、持続可能性に配慮した調達を実現するため、食品関連の個別基準について議論を行いました。
会議資料の『持続可能性に配慮した調達コード農・畜・水産物、パーム油(案)説明資料』の中では、大阪・関西万博における農産物調達コード推奨基準(案)に、東京2020大会のものから引き続き「障がい者が主体的に携わって生産された農産物(都道府県が確認したもの、ノウフクJAS)」との記載があります。
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 企画局 持続可能性部(2022):『持続可能性に配慮した調達コード農・畜・水産物、パーム油(案)説明資料』より引用し、投稿者が下部をトリミング
第6回持続可能な調達ワーキンググループの活動報告ページでは議事録を、お知らせページでは会議資料を公開しています。
議事録によると、委員である岡本圭司氏(大阪市経済戦略局長)は、「この調達コードによる取り組みが、レガシーとして今後社会を変えていく」と指摘した上で、推奨基準の有機農業により生産された農産物や障がい者が主体的に携わって生産された農産物などを合わせて1%以上(重量比)調達することについて「少しでも使ってくださいと、その程度でいいんですかという、しかもこれ推奨基準だから必須ではない」と懸念を示しました。
大阪・関西万博における農産物調達コードは、最低限として「GAP認証」が求められ、さらに有機農業により生産された農産物や障がい者が主体的に携わって生産された農産物などが推奨される見込みです。