ノウフクマガジン#25

ラボレポート
2022年3月4日

【ラボ01 トイレ】第3回ワークショップ

ノウフク・ラボ01 トイレ 第3回ワークショップが、2022年2月22日(火)にオンラインで開催されました。

【ラボ01 トイレ】では、ノウフクの現場で多く聞かれるトイレの課題を持ち寄り、リサーチを行いながら、課題解決への新たな視点を探究しています。

約半年間にわたるラボの集大成:ノウフクトイレリモートキャンプ

今回は、「ノウフクトイレリモートキャンプ」と題して、ラボの研究員を超えた交流と対話のワークショップを実施しました。

当初の予定では、トイレラボ研究員であるアソシエイトファームさんのノウフク実践現場(広島県)に研究員みんなで伺い、実地調査と対話の機会を設ける予定でした。しかし、まん延防止等重点措置を受け、現場での調査は延期を余儀なくされたため、実地調査に伺う前段階として、リモートでのワークショップを開催しました。

第1部は、ラボを超えた交流、第2部はトイレラボ研究員を中心に、利用者さんを招いた「トイレ問題」の探究を行いました。

<第1部:意見交換会>

〜「社会福祉法人白鳩会花の木農場と広島県及び東広島市との意見交換会」〜

今回はなんと、アソシエイトファームさんの呼びかけで、広島県・東広島市の行政の方々、JA広島市、森林整備農業振興財団、福祉事業所の方々、広島大学の先生などもご参加くださることに!

はじめに意見交換会として、社会福祉法人白鳩会花の木農場さんの事例発表や、ノウフク・ラボの取り組み説明を行い、広島の方々と農福連携を推進する上での課題に対しての情報交換を行いました。
※社会福祉法人白鳩会花の木農場はノウフクアワード2020 グランプリを受賞

行政の方からは、「ノウフクの課題のひとつにマッチングがある、なにか工夫していることがあれば伺いたい」、「ノウフクを推進するにあって困難なこともあるだろう、それでもノウフクに関わるモチベーションはなにか」といった質問があがりました。
それに対し、研究員は「週5勤務が前提ののマッチングだけでなく、仕事のバリエーション・働き方のバリエーションを増やすこともひとつの取り組みだと思う」、「ノウフクラボのテーマでもある”異なるものとつながる力”という力そのものに魅了されている」などと答えていました。

<第2部:ダイアログインザトイレ>

〜トイレに関わる課題について、語り合う〜

第2部にも引き続き広島県のみなさん、トイレラボ研究員、そして以前先進事例の話題提供をしてくださったトヨタ自動車社会貢献推進部の方々も参加してくれました。

トイレラボのこれまでの活動を振り返り、以下のような視点を改めて共有しました。
■「民間の企業が参画してくださるのは心強い。ノウフクが”事業”になることで、事業所の工賃アップにも、ノウフクの持続可能性の向上にもつながるだろう」
■「ノウフク・ラボは課題の先進地とも言える。ノウフクの領域で課題解決ができると、そこで得た知見は、日本が抱える多くの他の課題の解決にも役立てられる、ということを改めて認識した」
■「トイレに関する問題はハードだけでなく、ソフト面も検討する必要がある」
■「キャンピングカーの活用なども実証実験してみたい」
■「トイレラボで繋がった仲間ができた、という副次的効果もみられた」

▲トイレラボ研究員である、一般社団法人全国障がい者生活向上支援機構さんが作成してくださったイラストです▲
〜トイレに関わる課題について、語り合う〜

その後、ノウフク実践現場福祉事業所で働く利用者さんや職員さんに、トイレに関するエピソードをおはなしいただきました。

利用者さんからは、「施設外就労の際、必要な時にトイレがなかったことがある」、「汚れのある簡易トイレに抵抗があった」、「人と会うのが苦手であり、コンビニのトイレは利用できない」「男性のトイレと隣接しており、使用に抵抗がある」といったエピソードを共有いただきました。
職員さんの視点では、「心地よく使えるトイレがないが故に、職員として働くことに抵抗を感じる方もいる」、「綺麗なトイレを求めて移動することがあるが、移動によって本来の仕事が進まなくなってしまうことも多々ある」というエピソードも挙がりました。

”トイレ問題”が解決できれば、トイレ利用をとりまく心理的な課題や、生産性低下の問題などさまざま問題の解決の糸口になりうることも見えてきました。

〜盛況のうちに幕を閉じた第3回ワークショプ〜

トイレラボリモートキャンプの終盤では、
・実際に、どんなサービスがあれば、この車が流通してゆくか、現場の方目線のアイディアがほしい
・行政側から導入の検討をする際、利用目的が明確であるほうが、補助金が落ちやすい
など、これまで出たアイディアを実現可能にするための議論まで行われました。


皆で話し合う中で盛り上がった“トイレの自動車”が実現した際には「その運転は自分がやりたい」と利用者さんも声意気込んでいました。

今回は時間を延長して3時間に渡るワークショップになりましたが、残り時間が少なくなってもなお「これは言っておきたい」と、たくさんの手があがり、盛況のうちに幕を閉じました。
今期のトイレラボは、3月8日に行われるシンポジウムでの成果発表にて一旦終了となりますが、今後もトイレを中心に据えた「問い」への探究は続いてゆきます。

投稿者: ノウフクWEB編集部

ノウフク・ラボの情報を幅広く発信いたします。
執筆者:林 花音

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